A:Fiber Reinforced Polymerの略語で、繊維強化プラスチックと呼ばれています。その中でもガラス繊維を使ったものが
GFRP(Glass Fiber Reinforced Polymer)と呼ばれます。
A:鉄よりも強く、アルミよりも軽く、錆びない。成形性にすぐれ色々な形にでき、色の選択肢も広い。電気絶縁性もあるという点です。
Q:どんな材料で構成されていますか?
A:強化される側の母材(マトリックス)である合成樹脂と強化材である繊維で構成されています。
Q:環境への影響はありますか?
A:使用される化学物質は環境に悪影響を与えるような毒性の強いものは含まれていません。水中で使用されているFRPにカキやフジツボなどの生物が付着しているのを見られることがあり、環境へ悪影響を与えていない結果と言えます。
Q:樹脂の種類は何ですか?
A:不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などが多く使われています。
Q:ガラス繊維(GFRP)とカーボン繊維(CFRP)の違いは何ですか?
A:コスト面で大きな差があり(GFRP<CFRP)ますが、軽くて薄く、剛性が高いことを求められる場合はCFRPが使用されます。
Q:他の材料との重量の違いは?
A:比重で比較した場合、鋼材:7.85、アルミ合金:2.70、GFRP:1.85となり、他の部材より軽いことが分かります。
Q:耐候性はどうですか?
A:紫外線による外観上の劣化は見られるものの、強度が大きく低減することはないと言われています。外観劣化は塗装することによって抑えられます。
Q:電気絶縁性は?
A:樹脂も、ガラス繊維も電気絶縁性に優れているため、FRPは電気絶縁性であるといえます。
Q:電波透過性は?
A:FRPは電波透過性にすぐれています。最近では携帯のマンホール型基地局が開発中とのことで、これはFRPの電波透過性を活かした
製品開発と言えます。
Q:補修できますか?
A:パテや樹脂材料による補修が可能ですが、補修範囲が広い場合などは、破損部分を交換した方がいい場合もあります。
Q:燃えますか?
A:FRPの樹脂として使用されるものは可燃性ですが、ガラス繊維は不燃性であり、難燃性の添加材を加えるなどして燃焼性を低くするなどの調節はできます。弊社でも防炎性試験を実施、2級を取得しており、たばこの火や花火等の火種がFRPに接触しても黒く焦げる程度にはなりますが、延焼や材料が著しく破損する様な事が起こりにくいという事を確認していす。
Q:塗装はできますか?
A:可能です。用途その他の条件によって塗料の選択肢が変わります。
Q:どんな用途がありますか?
A:バスタブや浄化槽などの住設機器、小型船舶の船体、航空機、自動車、鉄道車両、風力発電用ブレード、橋梁など土木構造材料などです。
Q:リサイクルできますか?
A:はい、できます。主にセメントの原料、燃料としてリサイクルする方法があります。
Q:使用場所としてはどのような所が適していますか?
A:耐塩害性を活かして→海岸地域、凍結防止剤などを散布する寒冷地、軽量性活かして→山奥、急斜面地など重機が入りにくく、材料の人力運搬が必要な場所などが適しています。
Q:どんな成形方法がありますか?
A:ハンドレイアップ成形、スプレーアップ成形、フィラメントワインディング(FW)成形、引抜成形、インフュージョン成形など、この他にもあります。
Q:他の素材やFRP同士の接合方法はどんなものがありますか?
A:ボルトやリベットを使った接合方法が可能です。また素材によっては接着接合も可能です。
Q:他の素材に比べて価格はどうですか?
A:一概には言えませんが、素材の価格は高めと言えます。ただし、FRPは半永久的に使用できる素材なのでライフサイクルコストとしての比較では他の素材より低コストとも言えます。